低投票率の恐れ 市選管に危機感

首長選挙などと同時でなく、単独で行われる補選は注目度が低く、投票率も低くなる傾向にあります。
今回の埼玉県議補選は、選挙区内の川口市長選直後ということもあり、有権者の選挙疲れも影響していることでしょう。

投票率が20%台という状況は民主主義にとって危機といえますが、それを更に下回り15%前後まで下がるとなれば、有権者の意思を反映したものといえるか疑問です。
今回の選挙で当選される方は、任期が来年の春までとなります。来年の統一地方選挙では再度選挙に取り組まなくてはなりませんので、慌ただしい議員生活になりそうです。

川口の県議補選、低投票率の恐れ 市選管に危機感

投開票を2日に控えた県議南2区補選(川口市、改選数2)は、市役所など8カ所で行われている期日前投票の出足が悪い。2月27日までに投票した人は約6300人。2011年の統一地方選で実施された県議選は同時期1万2400人で、今回は半分のペース。各陣営からは低投票率を心配する声が出ており、市選管も危機感を募らせている。

2月の市長選で投票率が史上最低の27・32%だったこと、告示以降の選挙戦の「静かさ」もその根拠。11年県議選の投票率は40・19%だったが、ある陣営は「20%を切るのでは」と言い、別の陣営は「15%前後もあり得る」とみる。

市選管は選挙期間中、職員が都合のつく限り広報車に乗り、低投票率が心配される地域でアピールしてきた。1、2日も10台を出して投票を呼び掛ける。